視野を広げる

(ずいぶん長い文章なので、時間がある時にゆっくり読んでいただけたらと思います。)

 

地球の中で、自分というこの個性を持った存在は、たった一人。。。すごいですよね!

 

宇宙的な視点から話そうとすると、その「一人」という概念は当てはまらないと思うのですが、この今の地球上で生きている今の自分としての話です。

 

この「自分」という世界の中にある宇宙的な無限性は計り知れないものなのに、なぜが人間は無意識に、または意識していても、人と比べたり、過去にこだわったり、思い込みに縛られて生きています。なので、ヨガでは、本当の自分を知ることが大切と説かれています。

 

苦しくなっている時というのは、全てのものはつながりあっているという全体性が感じられなくなって、すごく小さな点のような穴から世界を見ているようなものではないかと思うのです。

 

その穴が小さければ小さいほど、自分から見える範囲の世界しか、信じられないので、それだけが正しい世界だと錯覚してしまいます。それ以外は想像もできないからです。

 

そして、それが正しくないと困るので、それ以外の理解不可能なものに対して、批判をしたり無視したり、攻撃してしまうのです。

自分を正当化しなくては苦しくて生きていけないからです。(と思っているのが、本当の自分ではなくてエゴです)

 

その自分が自分だと思っているその「エゴ」という部分、そのエゴ自体が悪いというのではなく、必要な機能がありますが、気づかないでいると、本当の自分ではなく、「エゴ」に乗っ取られ、エゴが自分として生きてしまうから、苦しくなってしまいますよということです。

ですから、何か苦しいなと思ったら、本当の自分ではない「エゴの自分」を自分が守ろうと必死になっていると気づくようにするといいのです。(なかなかそうは思えないでしょうが)

 

ではどうしたら、その小さな穴を広げていけるのか、、、?

それにはまず、自分が世界全体を見ているわけではなく、自分が、この小さな穴から見える範囲だけを現実だと思って狭く見ているということに気づくことだと思うのです。

かなりの衝撃がないと気づけないことかもしれませんが。

 

私たちは、過去の経験や、傷ついたと思う感情を握りしめたまま気づかずに生きているので、(エゴは忘れたくないのです)それが火種となり、何か起こったときの感情の引き金となり、閉じ込められている感情の火を発火させてしまいます。

 

なので、私たちは、今の出来事を純粋に透明に感じているわけではないということです。以前あったことと重ね合わせてそのフィルターのかかった目で世界を見ているような感じです。(無意識に自動的に)

 

なんて勿体無くて、勘違いした人生を生きているのでしょうか。

 

こういう仕組みがわかってくると、じゃぁ、過去を癒さないととか、セラピーを受けないととか、トラウマを取るためにセミナーに出てみようとか、瞑想を習おう、ヨガのグルに会いに行かなくちゃとか、何かでそれを解決していこうとするのは自然な考え方だと思います。

 

でも、実はもっと今、自分でできるシンプルな方法があるのです。上に書いた方法は、その後、必要だったらやればいいことで、それだけやっていてもいつまでもあまり変わらないことの方が多いと私は思います。

 

まずは、自分が何かを感じた時に(特に心地のよくない感情の方がやりやすいかもしれません)

その原因を作った人や状況に意識を向けるのをやめ(私たちがいつもやってしまっていることをやめるということです)

自分が感じているその感情をしっかり体の中で体感として感じるということが第一段階です。

ただその感情を感じるだけで、そこに考えをつけていかないのがポイントです。(ココが最初は難しいと思います)

 

感情のエネルギーが体の中で動いているのを体で感じるということです。

そこに怒りだとか悲しみだとかという名前もつけずに、ただ感じる。

名前をつけないとそれは、熱いな、、、とか、刺さるな、、、、とか、重いな、、、、とかそんな感じで感じられるのではないかと思います。言葉にならないまま言葉にしないほうがいいです。

 

その感じているエネルギーが変化していくまで、少し辛抱して、しっかり感じます。

それをしたくないからと、誰かのせいにしたり、または、感じないように気をそらしたりするのをもうきっぱりとやめることです。それやってるとずっと変わりません。

怒っているときは怒ったままその感情を体感します。

 

怖いと思うのは、頭の中であれこれ考え始めるからで、感情のエネルギーを感じていることだけに集中すれば、そんなに怖いことではありません。

まずは小さなことからやってみてほしいのですが、小さなイライラを見落とさず、感じてみてください。

まずは、なんでだろう?とか理由を探ったりせず、感じるだけです。体感するだけです。

 

分析するのはそのずっと後。感情が変容してからです。このプロセスをすっ飛ばしているので、いつまでも感情の火種はくすぶり続け、変容せず、小さなことでもそれに火をつける引き金になってしまう火種を抱え続けて生きているのです。

その火種は、いくら取り繕っても、エネルギーなのでその人の周りににじみ出てしまっています。

 

これは、心地の悪い感情に対してばかりやることではありません。ここが大切だと私は思うのですが、

気持ちいいなぁとか、嬉しいなぁとか、そういった、もっと感じたいと思う感情に対してもやっていくことが、豊かな人生を生きるためには大切です。

 

こちらの方がやりやすいとは思うので、

できたら、本当に「気持ちいいなぁ」と思った瞬間、その感情が、体を本当に去ってしまうまでちゃんとじっくり味わうことをしていってみてください。すると変化が起こってきます。

いつも自分は幸せだったんだなということに気がつけるようになっていくのが早まります。

 

これ(感情を考えたり分析せずに体感する)をしていないから、いまよりも先へ、幸せや喜びを追いかけるようにして、前のめりで生きてしまうのです。結果、今というこの瞬間は、さらっと薄っぺらくなり、満たされないので、次のこと、未来へと気持ちはいつも向いてしまうのです。ずっとそのままです。気づかない限り。

 

これが、多くのグルや聖者やマスターたちのいう、「悟りとは先にあるものではなく、ここにしかない」という言葉の指し示す意味ではないかと思います。

 

もっと自分に目を向けるということでしか、自分の世界を豊かに幸せに感じて生きていくことはできません。

 

 迷ったときは、シンプルに。センタリング。

 

シンプルにというのは、向き合わなくてはいけない感情は今現れている感情、自分の反応だけ、ということです。

過去の感情まで引っ張り出して、思い出してそこと向き合うことではありません。過去をなんとかしようとすることではありません。

今の感情が過去とつながっているとしても、今この瞬間に出てきた感情を感じるだけで十分です。

それが今ワークするべきもので、根っこ(原因)を探すことに気を取られないでください。

頭の中の記憶は曖昧なので、混乱するばかりです。

 

心配しなくても、必要な気づきは、ふとした瞬間にやってきます。

 

パワフルなことに、その今の感情との付き合い方で、過去と未来を変えていくこともできるのです。

 

たくさん書きたいことは出てくるのですが、文章というのは、言葉なので、うまく伝わらないことが多いし、勘違いも招くので、お一人お一人と出会って、ハートでコミュニケーションしていくことがやはりいちばんなのでしょう。

ただ、クラスには来れない人もいるし、私自身も、だれかの言葉からインスピレーションを受けることは多々あるので、時々書かせていただきます。どこかのだれかの役には立つかも、、、というくらいの気持ちです。

 

もし、参考になりそう、元気が出そう、直感的にいい感じ!と思えば、また読み返して見てくださいね。何度か読むと、何と無く、ふに落ちてくるかもしれないので。

 

*明日から10日間ほど、ブログの代わりにフェイスブックページでのお知らせのみになります。

 

 余談ですが、昨日、パソコン上でわからないことがあり、アップルサポートの人に相談して作業していたのですが、本当にあの方達はすごいですね!よく助けてもらっています。

昨日も、すごーく感謝して、すごいすごい!を連発してしまいました。ありがたいです。

 

私の苦手なことは、それが得意な人が助けてくれる。自分と同じ人間だけがこの世にいたら、そんなことできないですから、みんなの個性がこの世界を多面的に素晴らしく支え合いながら織り上げているのですね。

だから、私は私が好きなこと、得意なことをして、私のままで、自分も世界も愛していればいいのです。みんなもそうです。