感情、特に怒りの取り扱い方

セミナーではよくお話ししているテーマですし、以前も書いたと思うのですが、怒りについて。

 

きょうは、レギュラークラスでしたが、寝るポーズを瞑想に変更しました。

 

私がガイドするのは、今ここに在る という感覚を強めていくための瞑想の仕方ですが、そのメディテーションの後、そのままシャバアーサナに入ってもらいました。

 

その後に、生徒さんたちが話してくださった体験、気づきが色々あり、そのひとりが、瞑想の時と、シャバアーサナから起き上がった時に、数日前に感じた強い怒りについての気づきがあったと伝えてくれました。

 

気づくということは、もう本当にパワフルな癒しです。

 

 

先日、私も、怒りの実験をしたところですが、怒りでも何でも、今ここで感じている感情(のエネルギー)だけを、誤魔化さず、しっかりと、自分の中で感じているのを認めて、見続けていると、(感じ続けていると)その感情のエネルギーが消えていくのに、数分しかかかりません。もっと短い場合もあるくらいです。そのあと、軽やかになるのでわかるはずです。

 

でも、では、人は何で、怒りをいつまでも感じてしまうのか、、、、。

 

それは、つかんでいるから。

 

感情のエネルギー自体ではなく、それを自分に感じさせた相手や状況に対し、自分の考えをくっつけ、その人や、状況を頭の中で悪者にしていく作業が、掴む(つかむ)と言うことです。

 

多くの人が普通にやってしまっていることです。

その嫌だった体験やその人について、何度も考えたり、誰かに話し、聞いてもらい、気持ちを落ち着かせたり、、(グチをいうと言う行為ですが、、、、)。

 

誰かに話すと言うのは、その状況を思い出さないと、できないことなので、何度も何度も、嫌だったことを思い出し続け、忘れないようにしていると言うことです。

 

無意識にですが、「忘れたくない、忘れてたまるか」と思っているわけです。

 

だから、いつまでも、苦しい。

 

ではどうしたらいいか、

 

最初に書いたように、その感情を起こした人や状況は関係ない。。。。

(ここが最初は難しいでしょう、エゴがあるから)

もちろん、状況によっては、ノー!と言ったり、対応する必要がある場合もあるかもしれませんが、大切なのは、そのあとです。

 

もし、今、自分が感じている、その感情をどうにかしたいのなら、外(人や状況)に意識を向けない。

自分の感情だけを感じる。認める。そこに意識を向ける。

そして、思考をくっつけない。

特に、いい、悪い、と言うジャッジメントから離れる。

そして、ただ認めて感じていると、そのエネルギーは変化していきます。

すごく早く。

 

そして、忘れられる。

感じさせてもらえたと、自分の深いところが満足して安心するから。。。

 

覚えていたいと思うのは、エゴでしかありません。

 

誰かが、その人のその時の考えや気分で、何かを口走っても、それをいつまでも気にするなんて、意味がありません。だいたいは気分的なものが多いでしょうし。

 

自分のために、感じたら、忘れてしまうのが一番いい。

 

私が好きな インドのグルの言葉で

 

「あなたを傷つけたかもしれないその人は、あなたと同じように、未熟な、ただのひとりの人間なんです。許して、忘れて、祈りなさい。」

 

と言うのがありますが、私は何年も前にこの言葉を聞いた時に、ハッと目が覚めました。

 

だって、私は、「私も未熟なただのひとりの人間だ」と言うことを、忘れていたからです。

すっかり棚の上に上げていました。

 

それからは、何だかとっても気が楽になり、この言葉は私の中に生きています。

 

ここに書いたことを読むだけでは、腑に落ちない方も多いでしょう。

わかったつもりにならない方がいいとも思います。

 

セミナーや、クラスで実践をしながらお話ししています。

 

3月のセミナーは、7日木曜日と、19日火曜日 11:30〜13:00です。

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